不動産の「売却査定サイト」 2つの注意点とは?!

不動産の「売却査定サイト」 2つの注意点とは?!

2022年4月1日
クラスイエ

自宅の売却で、
 「査定サイト」
を利用する予定なんだけど、注意点があれば知りたい。

こんなテーマに関する記事です。

クラスイエ

マンションや戸建て住宅を無料で査定する、いわゆる、「一括査定サイト」は、便利なようですが、利用する際の注意点があります。その内容についてわかりやすく説明しています。


クラスイエ

自宅(マンションや、中古住宅)の売却を検討する際に、
 「売却査定サイト」
を利用するケースがあります。

売却査定サイトは、いろんな会社が運営しており、よく似た名前のサイトが複数あります。

ネットから簡単に査定ができて、便利です。 

また、利用の際には、
 無料で利用
できて、また、一括査定サイトの場合は、
 複数の不動産会社へ一括で査定依頼
ができます。

但し、利用の際には、注意点があります。

内容的には、
 「不動産の査定」に共通する事項(ネットに限らず、一般的な売却査定の場合)
と、
 ネットの「売却査定サイト」に特有の事項
に関する注意点です。

それぞれの項目ごとに、下記に説明していきます。

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注意点1.「不動産の査定」に共通する事項

クラスイエ

自宅の売却で、その不動産の査定を行う際の主な目的としては 
 どれくらいの価格で売却できるのか?
を知りたいということになります。

それに対して、査定依頼を受けた不動産会社側としては、2つの視点での対応を行います。

不動産会社側の視点 その1

ひとつめは、
 実際に、どれくらいの価格で売却できそうかの数字を算出する
ということです。

これは、売却をお考えの売主さんの目的にも合致します。

数値の算出方法としては、基本、物件の状況(築年数など)を考慮の上、
 近隣の似た物件の直近の売買相場など
などを参考に算出します。
(状況によっては、路線価データも参考にします)

また、物件によっては、
 収益物件としてみた際の利回りからの逆算
などもチェックします。

ただ、この査定金額は、
 不動産会社によって算出数値
が異なってきます。更に、
 査定ソフト
を使用する場合もあり、そのソフトの仕様によっても変動します。

ですので、各社で提示される数値には、ある程度の価格の幅があります。

※路線価は、行政の固定資産税などの評価の為の数値ですので、実際の売買相場とは、数値の乖離があります。ですので、あくまで、参考値となります。

不動産会社側の視点 その2

ふたつめは、不動産会社は、
 売主と専任媒介(仲介)を取り交わすこと
を目的に査定をするということです。

つまり、不動産会社としては、実際にその物件を売却する際に、
 自社で仲介
をしたいということが、査定をする大きな目的となっています。

そうすると、査定の数字を提示する際にも、
 仲介の契約
をしてもらいやすい内容にする可能性があります。

どういうことかと言いますと、端的にいうと、
 査定価格を相場よりも高い金額で提示する
というケースがあるということです。

そうすると、結果、売主さん側としては、
 査定金額が高い不動産会社は、高く売ってくれる
と考えてしまい、そうなることを想定して、高めの数値を提示する不動産会社もありあす。

しかしながら、現実は、
 査定金額がいかに高くでも、その金額で売却できる
とは限りません。 

そのことは、買主側の立場で考えれば、わかります。
普通は、相場よりかなり高い物件をあえて購入する人は、いません。

ですので、いかに査定金額を高く提示した不動産会社が、 
 その金額で売却することを保証している訳ではない
ということを認識しておく必要があります。

査定金額と、実際に売却できる金額は、イコールでは無いということです。

ですので、相場より高い査定金額を提示した会社に仲介を依頼したとしても、
 タイミングをみて、販売価格を下げる
あるいは、
 買主さんからの値下げ交渉に対応する
といった形で、実際の販売価格が下がる可能性がでてきます。

つまり、
 現状(売買相場)とかけはなれた査定は、売主側にとっては、あまり意味がない
ということが言えます。

ですので、不動産の査定を行う際は、
 ご自身でも、近い条件の物件が、直近、どれくらいの価格で売買されているのか
もご認識された上で、
 査定を行う不動産会社のスタンスも客観的に判断する
機会としてとらえたほうが良いと言えます。

また、査定する際は、 
 複数の不動産会社で査定を行って比較検討
されることをお勧めします。 

「信頼できる不動産会社かどうか」を見極めて、そこに仲介を依頼するのがベストと言えます。

【補足】

設定価格に関しては、相場価格も認識した上で、ある程度、時間をかけて、
 高めの価格設定で頑張ってみる
という選択肢もあります。
売却時の価格は、最終的には、売主さんが決めることなので、状況を正確に理解した上で、判断されることをお勧めします。

注意点2.ネットの「売却査定サイト」に特有の事項

クラスイエ

ネットの「売却査定サイト」は、
 一括査定サイト
と、
 不動産会社が運営しているサイト
にわけることができます。

一括査定サイト

ネットの上の「売却査定サイト」は、一括査定のサイトを指す場合が多いです。

一括査定のサイトは、不動産会社ではなく、
 サイト運営の専門の会社
運営しています。
いわゆる、ネットマーケティング的な会社です。

不動産会社は、有料で、そういった一括査定サイトを利用しています。

つまり、
 査定依頼をする不動産会社には、コストが発生
しているということになります。
このコストは、通常、
 査定依頼1件に対して、〇〇〇〇〇円
といった形になります。
(また、初期費用が必要な場合もあります)

なぜ、不動産会社は、費用をかけて、一括査定のサイトに依頼するかというと、
 査定依頼があった売主さんから、仲介の依頼(媒介契約)
をとりたいからです。

ですので、査定依頼があった先には、その物件の査定をするとともに、
 仲介の依頼(媒介契約)を受けるために提案(営業)
をします。
コストをかけているので、当然ですね。

営業のスタンスは、不動産会社によって差があります。 

いずれにしても、「売却査定サイト」を利用される際は、不動産会社からの
 仲介の依頼(媒介契約)を受けるために提案(営業)
があることを認識した上での利用となります。

ですので、え具体的な売却予定がない場合は、こういった、一括査定サイトの利用は、控えたほうが良いといえます。

不動産会社が運営しているサイト

売却査定のサイトには、
 不動産会社が運営しているサイト
もあります。

この場合は、サイトの運営費はかかるものの、会社のHPと併用している場合もありますので、コスト的な負担は少ないと言えます。

いわゆる、サイト経由の問合せと同じような感じです。

ですので、不動産会社としては、そこからの「査定依頼」は、
 一括査定サイトのように、ダイレクトに費用が発生しない
という面があります。

もっとも、査定依頼から、
 自社で、仲介の依頼(媒介契約)も対応したい
という点は、同じですので、基本、その為の提案(営業)はあります。

実際に、その会社に仲介の依頼(媒介契約)をするかどうかは、
 信頼できる不動産会社かどうか
の判断次第になります。

少なくとも、、不動産会社は運営するHPから査定依頼する際は、
 その会社のHPで、良さそうな会社かどうか(お客様の声など)
を確認したほうが良いと言えます。

まとめ

クラスイエ

査定価格が、実際に売却できる金額ではないので、
 査定価格は、あくまで、参考値
として認識しておいたほうが良いといえます。
もっとも、不動産会社の査定金額には、
 その数値の根拠
がありますので、その根拠となるデータ等を確認しておきましょう。

また、不動産の相場に関しては、
 そのエリアの類似した物件の、直近の成約事例
が参考になります。

マンションの場合は、過去の販売履歴が掲載されている下記のようなサイトものもあります。

全国の分譲マンションや賃貸物件の価格相場・販売履歴・賃料履歴、ランキング、口コミ・評判や住み替え成功ノウハウを提供する日本唯一のマンション情報サイト。
www.mansion-review.jp

ある意味、そういった数値が確認できれば、あえて、査定依頼をする必要もないと言えます。

ただ、具体的に売却を検討している場合は、査定依頼をして、
 仲介を依頼する不動産会社を選定
する目的も含めて、査定サイトを活用するいう使いかたもあります。

また、一括査定サイトとしては、下記のような先があります。

一括査定サイト

■【ズバット不動産売却】不動産の売却一括査定依頼サービス

■マンションに特化した不動産売却一括査定サービス「マンションナビ」

いずれにしても、上記に記載した点に注意して、売却査定サイトを活用しましょう。
少なくとも、売却の予定がないのに、売却査定サイトを利用することは避けたほうが良いと言えます。

以上、「マンション、中古住宅の「売却査定サイト」の2つの注意点とは?!」についてでした。

クラスイエ