小さい会社の決算申告、2つのパターン

小さい会社の決算申告、2つのパターン

2022年7月10日
クラスイエ

小規模の会社での、
 決算申告
の方法について知りたい。

こんなテーマに関する記事です。

クラスイエ

法人の決算申告は、面倒ですが、必ずおこなわなければならない手続きです。ここでは、小規模な事業者の場合の「決算申告」の方法について説明しています。


クラスイエ

会社の年度が終了した後には、
 決算処理
を行って、その後に、
 法人申告
を行う必要があります。

法人申告を行う場合、下記の2つのパターンがあります。
・税理士さんに依頼
・自身で行う

会計処理が煩雑な場合は、税理士さんに依頼するほうが効率的な面がありますが、小さな会社で、会計処理もシンプルな場合、
 自身で行う
という選択肢もあります。

※ちなみに、決算申告で税理士さんが関与している割合としては、「平成30事務年度 国税庁実績評価書」によると、89.1%となっています。

それぞれの内容について、下記に記載していきます。

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税理士さんに依頼する場合

クラスイエ

税理士さんに、決算申告を依頼する場合は、
 毎月の顧問契約や記帳代行プラス決算申告を依頼する
という場合と、
 スポットで、決算申告のみを依頼する
というケースに分かれます。

毎月の顧問契約や記帳代行プラス決算申告を依頼する

毎月の顧問契約プラス決算申告を依頼する場合の相場としては、会社の規模や、会計事務所によっても料金体系も異なりますが、小さい会社の場合の目安としては、下記になります。

毎月の顧問契約;月額2~3万円(年間24~36万円)
記帳代行   ;月額1~3万円(年間12~36万円)
決算申告   ;顧問料の4~6ヶ月分前後

記帳代行に関しては、例えば、freeeやマネーフォワードなどのクラウド会計を使って、自社で入力すれば、記帳代行を依頼する必要はなくなります。

スポットで、決算申告のみを依頼する

この場合は、毎月の契約が無い分、若干割高にはなります。

決算申告   ;10~30万円前後

決算申告をスポットで依頼する場合は、前提として、
 経理処理をしっかり行っていること
が前提になります。

また、依頼する場合は、相手の税理士事務所の繁忙時期と重なると、対応が難しい可能性もある為、できるだけ早めに相談しておくことが必要となります。

税理士さんの選定

利用予定のクラウド会計(freeeやマネーフォワード)が決まっているようでしたら、下記のサイトで、対応できる税理さんを探すことができます。

クラウド会計に対応している税理さんの場合、比較的、料金も低く設定している先もあります。

>freee税理士コーディネーター

>マネーフォワード クラウドの税理士検索

弥生税理士紹介ナビ

その他、下記のような税理さんを選定するサービスもあります(利用料は無料)。

相続での税理士選びなら税理士ドットコム

決算申告を自身で行う

クラスイエ

小さな会社の場合、経理をしっかり行っていれば、
 決算申告を自身で行う
という選択肢もあります。

ただ、税務署等に提出する書面の記入は、なかなか、面倒な部分があります。

ですので、現実的には、
 決算申告に対応したクラウドやソフト
を利用するのが現実的と言えます。

決算申告に対応したクラウドとしては、現状は、
 freeeの申告
があります。

freee申告

注意点としては、
 小規模な会社向け
ということと、
 freee会計との連携になる
という点です。

ですので、「freee申告」を利用を予定する場合は、クラウド会計も、freee会計を選択しておくと良いと言えます。
無料期間もありますので、事前に使い勝手の確認をされることをお勧めします。

■freee クラウド会計

※残念ながら、マネーフォワードや弥生会計では、法人申告用のサービスはありません。

「freee申告」以外には、下記のような、決算申告用のソフトがあります。
基本、小規模事業者向けになり、また、決算データを、指定の条件でインポートしての利用することになります。
使い勝手や、価格を確認の上、利用するかどうかを検討されることをお勧めします。

法人税の達人

法人税ソフト「法人税の達人」。法人税(国税)と地方税の申告書を作成できます。税務申告ソフトならNTTデータ。
www.tatsuzin.info

法人税申告お助けくん

税理士に頼らず法人税申告書を作成する支援を行うソフトウェア「法人税申告お助けくん」のページ
nicolasoft.net

全力法人税

元国税調査官が提供するクラウド型法人税申告書作成ソフト。小規模企業向けに必要な機能だけに絞り込んだ極限までにシンプルでかんたんな法人税申告ソフト。専門知識がなく…
japanex.jp

楽々法人税

rakuraku-houjinzei.com

【参考】
申請書面の内容や事例は、下記の書籍
 「ひとり社長の経理の基本」
にも記載があります。
小さな会社の経理の進め方の本ですので、いろいろと参考になります。


新版 ひとり社長の経理の基本

まとめ

クラスイエ

決算申告に関しては、必ず行う必要があるものですので、
 どのような形で処理をするのか
について、早めに方針を決めておくことが大切になります。

税理士さんに依頼する際は、費用はかかりますが、処理自体は安心です。
注意点としては、決算申告のみのスポットで依頼する際には、上記にも記載したように、税理さんの繁忙期もありますので、早めに相談すべきと言えます。

自身で法人申告を行う際には、お勧めは、上記に記載した、

freee申告

です。但し、対象は小規模な企業に限られています。
検討の際には、仕様等、事前にチェックしてから判断しましょう。
その際は、データ連携の関係で、クラウド会計もfreeeを使用することが前提になります。
無料期間もありますので、まずは、「無料登録」をして実際に使ってみられることをお勧めします。

■freee クラウド会計

以上、小さい会社の決算申告についての説明でした。

クラスイエ